017715:2018/07/02 アンコール・トム

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アンコール・トムは、正方形の城壁に囲まれていて、その外側にはお濠があります。
でも、東西南北に橋が架かっていて、南大門のところの橋の手前でバスを降りました。

橋の欄干は、もちろん蛇さんです。
ここでは、蛇をつかんで山を回して海をかき混ぜた話にちなんでか、向かって右は阿修羅さんが蛇を抱えています。
でも、向かって左は、仏さんなんですよね。

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これが、南大門です。
門には、東西南北の4面に、顔が彫られています。
大きな顔です。

歩いて橋を渡り、門をくぐったところで、再びバスに乗って、中心部へと向かいます。

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これが、アンコール・トムの中心、バイヨン寺院です。
49の塔があるそうです。
法事の49日の49とルーツは同じだとか。
それぞれに、やはり4面ずつ顔が彫られています。

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建築当初は、回廊だった、屋根もあった部分の壁には、壁画が彫られています。

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色々な、顔の特徴や髪形、ひげの有無などで、クメール人だったり中国人だったり人種も表しています。

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建てられた当初は仏教を信仰する王様でしたが、次の王様の奥様は実家がヒンズー教だったりして、かかあ天下だったのか仏像が壊されたり、壁の仏さまがバラモンに修正されたりしています。
もとは胡坐をかいていたのを、足をクロスするように作り直したり、ひげや髪の毛を掘り加えたりしていますね。

カンボジアは、ヒンズー教と仏教を行ったり来たりした歴史や、内戦があったり、植民地時代があったりと、その時代時代の話と絡めて建築や彫刻を見ていくと、すごく面白いですね。
時代によって宗派がどうだとか、建物の流行り廃りがある京都のお寺にも似ていますね。

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砂岩を積み上げて、彫刻をする。
砂岩なので、カッチカチではありません。なので、雨風にさらされていると、だんだん摩耗してきます。

ぐるっと一回りして、北側からでてすこし歩いたところに、ピミアカナスがあります。

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こちらは砂岩ではなく、ラテライトという赤っぽい石でできています。
実は、砂岩でできているほかの建物も、芯はラテライトでできていて、その周りに砂岩を配置して、さらに彫刻を施しているとのことです。

その後、さらに少し歩いて、象のテラスへ。

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ガルーダさんのレリーフを見たりして、象はどこ?って話に。
象の像は降りないと見えません!ってことになって、

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この階段を降りました。(写真は、Googleさんのストリートビューから加工しました)
前が下がっている(砂岩が摩耗している)、しかも砂の浮いている、危ない感じの階段です。

修学旅行生を案内しているときの癖で、「この階段危ないで。」と言った直後・・・

見事な階段落ちを見せてくれたのは、うちの嫁さんでした。

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ちなみに、象さんの像は、階段の両脇にあります。

手に持っていたカメラ(コンデジ)は放り投げてるし、そのカメラから電池は飛んで出ているし。
一瞬何が起こったのか、わかりませんでした。
っていうか、分かったけど、どうしていいかわからなくて、とっさにカメラを拾ってしまい、嫁さんの心にケガを負わせました(笑)

幸いというかなんというか、手の指数か所と足のアキレスけんの上くらいを擦りむいただけで済みました。

ガイドのダラーさんは、すごく心配して、大丈夫かどうか、何度も聞いていました。
確かに、8人のグループで行動しているときだったので、ダンナ以外にガイドさんを入れると7名の知らない人に見られているわけですから、カーっとなっていてケガに気が付かない可能性もあるし、頭を打っていて後で具合が悪くなる可能性もあるので、ガイドさんの心配は正しいです。
しかし、砂岩だったのが良かったのか、転び方が良かったのか、本当に手足を擦りむいただけで済んだのでした。

この後、アンコールクッキーのお店と、もう一か所お土産物屋さんに寄り道(時間調整ともいう)してから、ダンス鑑賞付き夕食へと向かいます。