002301:夜行バスにて東京へ

20070302.jpg

前回までは、自家用車で夜間移動という方法であったが、今回は夜行バスにて往復する作戦をとった。
これは、夜間に移動することで時間を有効に利用しつつ、本人は眠るという目的からである。
で、選んだのは楽天トラベルで見つけた123高速バスのもの。
3列で140°も倒れるシートならゆったり寝ながら行けるだろうと言う目論見。
この夜行バスは、結局WILLER EXPRESSのバスを再販しているもので、実際京都駅に現れたバスもWILLER EXPRESSと書かれたものだった。

出発20分前の受け付けも無事済ませて、マクドナルドのコーヒー無料券をくれたからそれを飲みつつ待つと、やがてバスに案内された。

20070303.jpg

早速シートを倒してくつろぐ母と娘(笑)
ところが、出発時間の23:20を過ぎてもなかなか出発しない。
おかしいな?と思っていると、係員のお兄ちゃんが来て、信じられない内容を説明した。

「このバスは故障していて発車できません。」

お兄ちゃんの説明によると、

  • 電気系統の故障。
  • 修理の業者が到着するのに2時間かかり、その後修理に1時間程度かかると思われる。
  • 代わりのバスの到着にも同程度かかるので、どのみち3時間程度遅れそうだ。

だそうだ。
このバス、最近良く見るDAEWOO製。
一気にDAEWOO製バスへの信頼度急降下。

この説明のなかで、
「お客様のなかでお急ぎの方はいらっしゃいますか?」という案内に対して、至極まともな突っ込みが入った。
「急いでるいうたら、なんとかしてくれんの?」
おっしゃる通り!まさに、おっしゃる通りである。
昼間のバスならまだしも、既に新幹線は寝静まっている時間なので、他の手段と言えばタクシー飛ばすか、明日の新幹線の始発に乗る位しかない。
「他社のバスなどに空席があれば、そちらへの振り替えが可能です。」
ということだったが、結局他社のバスに空きはなかった。
そうこうするうちに、駅の改札が閉まって、最寄のトイレが少し離れたコンビニになってしまう。
こういう場合のトラブル対応マニュアルが徹底しているかどうかで、会社の評価は分かれるところだが、今回の場合対応はいまいちかな。
まあ、京都駅にきてバスが故障するというケースもレアだろうけど。
仕方がないので、することもなく3時間を過ごす。
他のお客さんと、「困りましたねぇ」なんていう会話をしたり・・・
せっかく3列シートで楽していくぞって思って、はっきり言って奮発してるのに、安いほうのバスがさっさと行って、高いほうのバスが取り残されるっていうのは、なんとも悲しい。

20070304.jpg

そのうち、修理のおっちゃん到着。
っていうか、大阪から軽トラで来た!荷台に工具や部品も積まず、体ひとつで!
はっきり言って、直す気なし。
最初っから乗り換え前提なのだと、この時悟った。
その後やってきたのは写真のバス。
写真の通り、ISUZU製。
普通の観光バスなので、普通にしか椅子は倒れない。
その代わりといってはなんだが圧倒的に座席数が多いわけで(あたりまえ)、1人に2席割り当てられた。
でも、乗り換えの際にお好きな席へどうぞなんていう案内をしたもんで、すっかり寝ている娘を抱きかかえつつ引越しした山中家は完全に出遅れた。
バスに行って見ると、前に1箇所、後ろに2箇所離れて、確かに3人分の席はあった。
で、あっちにするかこっちにするかってしているうちに、見かねて最後尾にいたお兄さんとお姉さんが移ってくれた。ありがとう!
そういうやさしいお客さんの協力で、山中家は最後尾の1列をもらった。
最後尾の5席のうち、3席を姫が横になって使用。
残る2席をパパとママで1つずつ。

さて、バスは普通の4列スタンダードシートタイプになった。
差額が帰ってくるらしいし、つまり4列シートの値段で2席使えるわけだから、考えようによっては得だ。
山中家は3人で5席だったけど(笑)。
でも、うちは子供がいるから倒れるシートにしたのに・・・という部分が納得行かない。
差額返却?あたりまえでしょうよ。
当初の時間に到着するなら、差額の返却だけでも許しましょう。
でもね、ハロウィンの日曜日の朝に着くのか昼前に着くのかって、大きく違うのよ!
この違いは、Pricelessだよねぇ。

代金の件は、30日にWILLERから電話があって、バスのグレード差額2,000円と、3時間の延着による旅行代金の30%(1,410円)返還を合計して、1人3,500円ずつ返すので許して欲しいということになった。
(本当は28日に電話があったがディズニーランドにいたので日を改めてもらった)
まぁ、起きてしまったことをガタガタ言ってもしょうがないという気もするので、とりあえず了承した。

現地のお兄ちゃん達はアルバイトなので、そんなにしっかりした対応はできなくてもしょうがないけど、なかなかがんばっていたと思う。
(残業代もらえてるといいね)
その後の会社の対応も、基本的には問題ないと思う。
現地に到着してすぐに連絡してきたし。

20070305.jpg

それにしても今回つくづく思ったのは、もう選択肢がない状況で「ご了承願います」って言われると、結構残酷だってこと。
事が順調に運んでいる時に、
「交通状況により延着する場合がありますので、あらかじめご了承ください」
っていう台詞は、
「うんうん、しょうがないよね」
と受け入れることが出来るけど、いざバスが故障して、もう他に手段がないシーンで、
「修理完了までに3時間程度かかる見込みですので、ご了承願います。」
とか、
「修理不能の場合には、別のバスに乗り換えての出発になります。その際バスのグレードが同じとは限りませんのでご了承願います。」
とか言われると、
「了承しーひん言うたら、どうしてくれるねん?あーん?」
という、なぜか関西弁丸出しの気持ちが湧いてくるってこと。

自分も接客業なので、この点については今後気をつけていかないとと思った次第。