002194:キャプテン小林、判断が裏目に...

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とりあえず、17:30に離陸のつもりで乗り込んでみたものの、雨風は強くなる一方である。
なにせ、飛行機がゆさゆさゆれるほどの雨と風である。
とりあえず、天候がもう少し回復しないと離陸できないということで、まずは飲み物を配りますということになった。

そうこうするうちに19:30を過ぎ、隣の成田便は成田の門限である23時までに到着できないとの理由から、本日のフライトはキャンセルとなった。
しかし関西国際空港は24時間離着陸できるので、当機はもう少し待ってみるとのアナウンスがあった。
しばらくして、本来空の上で頂くはずの夕食が配られることとなった。

さて、機内はだんだん騒然としてきた。
なにせ関西行きの飛行機なのだ。
大阪のおっちゃんやおばちゃんがわんさか乗っている。
そこへ酒もはいっちゃった。
もめないわけが無い。
「ああ、スチューワーデスさんも大変だなぁ」と思わざるを得ないシーンが続出。
かく言う私も、このまま待機、その後フライトとなれば、断煙時間が相当なものになり、暴れるかも知れないな...と感じていた。

そのうち、右後方のおっさんが派手に騒ぎ出し、スチュワーデスさんが「まあまあ」と禁煙パイプなんかまで配りだした。
っていうか、あるなら最初からくれよ~。
当然1つもらった。

さて、搭乗から3時間ちょっと過ぎて、管制塔からの指示で、今日は飛べないということになった。
いくら待っても朝までに天候は回復しないとのこと。
地上で酒を飲んで飯を食うための3時間半は、こうして幕を閉じることとなった。

写真は、再度荷物を受け取り、入国し、JALが手配してくれたホテルへ移動するための集団が、とてつもない暴風雨にさらされている様子。
あまり表情に悲壮感が無いのは、関西人だということもあるが、みんなもう騒ぎ疲れたのだ。

ちなみに、楓を雨風から守っているタオルは、逸東飯店からくすねてきたバスタオルである。
ひょっとすると空港で夜を明かす可能性も考え、悪いとは知りつつ持ってきたもの。
思わず役に立った。