バーチャル山中家

インターネット上にある我が家です。他愛もない事を書いています。

きっと君は泣く

きっと君は泣く (角川文庫)
山本 文緒
角川書店
売り上げランキング: 282,645

「勝ち組」って最近よく耳にする言葉。
私ぐらいの歳になっちゃうと、もう容姿だけが「勝ち組」の条件じゃないってコトはわかってるけど、若いときは気になるんだよなー。
ま、不細工よりは小奇麗なほうが得な時も多々あるけどさ、正直言って(笑)。
「その人の本質がオーラになって輝く」ってコトを知らない人多いよね。
じゃ、「本質」って何?って言われると、また困るんだけど(笑)。
「ナチュラル」な状態でいられる・・・ってことかなぁ。
感覚としてはわかるんだけど、私の貧困なボキャブラリィではうまく表現できない。
ごめん(笑)。

基本的にこの話の主人公は、「わかってないバカ女」。
でも、ところどころ自分と重なるような気がしてドキッとする。
いろいろな経験をして、いろんな角度からモノを見られるようになって、やっと一人前になるってこと、若い時ってわかんないもんね。
でも、こういう「バカ女」、私のまわりにもいた。
っていうか、私もそのうちのひとりだったんだろうな。
そう思えば、成長の段階のひとつなのかもしれない。
うん、そういう意味ではおもしろい小説でした。

でも、ごめん。
私、タイトルの意味、最後まで読んでもわかんなかった。
誰か読んだ人、教えて(笑)。

りかさん

りかさん (新潮文庫)
りかさん (新潮文庫)
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梨木 香歩
新潮社
売り上げランキング: 37,832

タイトルだけ見て本を買うことって、これまで無かった。
でもこれは・・・ね(笑)。
たまたま平積みされてたので、タイトルが一番に目に付いた。
「おおっ」って感じで、そのままレジへ直行してしまいました(笑)。

私は本買うときは、必ず吟味してから買うほう。
「タイトルにピンとくるものがあるか」「書き出し1行目」「文体」この3つが私にとってのポイント。
ひとつでも妥協してしまうと、終わりまで読めないことが多いです。
だから話題になった本でも、どれかひとつでも外してたら読まないことが多い(笑)。

この本はタイトルだけに惹かれて買ったけど、「あたり」でした。
単に面白いだけじゃなく、不思議な世界を覗いたような気分が残る。
読み終わった後もなんだかふわふわと浮遊してるような・・・。

「りかさん」は「心と意思」を持ったお人形。
ピュアな心を持った人は「りかさん」とお話できます。
そして「りかさん」を通して、今まで見えなかったモノが見えていく・・・。
大筋は「ありがち」なんだけど、その「今まで見えなかったモノ」のエピソードが面白くてのめり込んでしまいました。

私には多分「りかさん」の声は聞こえないんだろうな・・・。
ちょっと寂しいけど・・・(笑)。

ちょっとここでコーヒーブレイク No.7

随分長くお休みしてしまいました。すいません・・・(笑)。

相変わらず、本は読んでますよ。
私のお小遣いは今でもほとんど本に消えていきます。
このごろはバレエ関係の雑誌なんかも含まれるので、ますます本屋で使うお金が多くなってしまっています。
だから月末近くは本屋に行かない!(笑)。

このごろ何故か「小説」が気になり始めました。
それも結構気合のいる長さのものが・・・。
そういうのって文庫本でも分厚くって、持ち運びに不便なんですけどね。
それにできれば一気に読みたい。
こうやってPCに向かっている時間が長くなるほど、条件は悪くなっていくんですが・・・(笑)。
いくつか面白い「小説」に出会ったので、それもここでご紹介していきますね。

忘れたころに新しいファイルがリリースされます(笑)。
クローゼット共々、こちらもよろしくね。

がいこつさん

がいこつさん (日本の創作絵本)
五味 太郎
文化出版局
売り上げランキング: 130,037

4、5才の子供はなぜか物語や童話の本よりも「おばけ」とか「ゆうれい」(敢えてひらがなで書く)の絵本が大好きだ。
娘の通う保育園では、毎週金曜日に図書の貸し出しをしてくれる。
絵本、図鑑等わりと充実した内容だ。
私は母親として「~省推薦図書」などの絵本をすすめてみるのだが、娘は自分の好みを最優先させ「おばけ」「ゆうれい」あるいは「うんち」等の絵本を手にニコニコしている。

この本は、娘が大好きな絵本のひとつ。
ただの絵本とあなどるなかれ、大人でも十分読める。
ストーリーは子供向きで、短くて簡単なセンテンスが使ってある。
その短いセンテンスを大人が読むとドキッとするほど深いのだ。
すごい作家だなぁと思ってしまう。
ある時図書室で何気なく何冊か気に入った絵本をとりだしてみたら、ことごとくこの作者のものだったことがあってぞーっとした覚えがある。

これからも、まだしばらくは絵本のお世話になるだろう。
いろいろな本との出会いを期待して…

東南アジア四次元日記

東南アジア四次元日記
宮田 珠己
旅行人
売り上げランキング: 891,345

あいかわらずアジアが好きだ。
暑かろうが、しつこい物売りがいようが(いない国もあるが…)好きなものは好きなんだっ。
現代的な都会もいいし、牧歌的な田舎もいい。
それにアジアには「ん?」と立ち止まらせ「ん~?」と手にとらせたり、周りをぐるりと一周まわって確認させられたりするものが多い。
田舎や都会の裏通りなんかにそういうものはよくひそんでいる。

以前シンガポールの街中の裏通りを夜にふらふらと歩いているとゴミ置き場のように道が少し広くなっている部分に何かが建っているのを見た。
明らかに安っぽく、今にも傾きそうなその建物が気になって前へまわってみた。
…なんとそれは中国風オペラの舞台だったのである。
京劇風にコテコテに舞台化粧した女優さん(?)が唄をうたっている。
スポットライトを浴び、キラキラ着かざって超熱演なのだが、なぜか客はいない。
いや、いるのかもしれないが、客なのか通行人なのか、その劇団関係者なのかわからないのだ。
私はわざわざ前までまわって見に行ってしまったため、客として認識されてしまったようで帰りづらく、一歩ずつジリジリと時間をかけて後退したあげく、走るように逃げた覚えがある。
当然セリフも理解できず、「これ何?何この舞台の安っぽさは。何で客がいないのにこんなに熱演してんの?あ、リハーサルだったのかなぁ。でもリハーサルってふつうスポットライトとかまであてないし…あーひょっとして罰ゲームとか。それにしては大がかりすぎてシャレになってないぞー。」と、ずっと考えながら見ていた。
このように「んー?」的なものが多いのがアジアのおもしろさだと言えよう。

さて前置きが長くなってしまったけれど、今回のご紹介はこの本。
アジアのおもしろい場所やものを求めて作者が動きまわり、実際に見て、そして大いに茶化している。
この茶化し具合がおかしいのだ。
同じ関西人だから笑いのセンスも近い。
多分「茶化し」のセンスも近いのだろう。
茶化すというのは、とても難しいことだと思う。
やりすぎるとイヤミになるし、ひかえめすぎると気付いてもらえない。
それに、各個人の茶化し許容範囲もあるだろうし…。
ま、とにかく私にはピタリとハマったということだ。
写真も多く、それに添えられたコメントもふるってる。

それに、ただひたすら茶化すだけではなく、対象物(場所)の由来もきちんとしてあり、読みごたえは十分。
現在の私の中の「アジア本ランキング」で1位をあらそっている。
(ちなみにディフェンディングチャンピオンは、この書庫の1番最初に出てくる「河童の覗いたインド」なのだ。)

もし本屋で見かけたら手にとってみて。
表紙の写真も「ん~?」的なかわいらしさがあるから。

ダライ・ラマ 自伝

ダライ・ラマ自伝 (文春文庫)
ダライラマ
文藝春秋
売り上げランキング: 78,968

日曜日の朝、2人組のおばさんが玄関のチャイムを鳴らす。
何だろうと思って出ると、たいてい宗教のパンフレットを片手に満面に笑みを浮かべ、その精神的効用などを説きつけてくる。
うるさいので私は「おととい来やがれバカ野郎」というようなことを婉曲に伝え、おひきとり願うことにしている。
宗教って何だろうと思ってしまうのはこんな時である。

基本的に私は仏教に付随するいイメージは好もしく感じる。
まるで唄うように流れる読教。
お香のにおい。
静かでひきしまるような空気のお堂など。
時間が止まっているかのように感じられて、そこにずっといたいような気になってしまうのだ。

チベット(現中国の一部)には、ダライ・ラマという人がいると聞いたのはいつだっただろう。
ダライ・ラマは死ぬと転生し新生ダライ・ラマ(多くは幼児だ)が将来の精神的指導者となるべく教育されはじめる。
この本は、現ダライ・ラマの自伝である。
チベットが中国の侵略をうけ、ダライ・ラマ本人はインドに亡命。
自伝の中には戦争の描写も数多く出てくる。

輪廻とか転生とかの考え方は、私は勉強不足でよくわからないのだが、ダライ・ラマはこの本の中で「ダライ・ラマとは私の職業の名称である。」と言っている。
この考え方なら私にもわかる。
とにかくチベットの歴史、宗教観、チベット密教、そしてダライ・ラマその人に興味がある人には、とてもひきつけられる内容です。

=ここでちょっとコーヒーブレイク= No.6

娘は4歳半になった。
夜の睡眠パターンも安定しているし、なにしろ寝つきがよい。
…というわけで、その気になれば夜の9時半ごろから0時ごろまでを読書にあてる事が可能である。
(まぁ実際には雑事がいろいろでそういうワケにはいかないのだけれど。)
これはとても喜ばしい事だ。

最近の読書傾向としては…そうだなぁ、あんまり変わりないけど…相変わらずエッセイが好きだし、旅行ものも好き。
でもこのごろちょっと集中しないと読めないようなノンフィクションが気になりだした。

ノンフィクションものやレポートものは、ハマると泥沼になる。
1冊を読んで全てがクリアに見えるわけではないので、関連の本をまた探して読む。
結局何冊読んでもよく解からないのだが、何となく自分で感じた手ざわりが残る…というか…。

というわけで、本格的に連載を再開します。
あまりにも放っておくとダンナにこの部屋消されちゃいそうだから。
(ダンナ:そんなことはありません)

=ここでちょっとコーヒーブレイク= No.5

書庫のファイルが、知らないうちにNo.033まできていました。
読み返してみると、ずいぶん勝手にいろんなこと書いてますね。
自分でも、まさかこんなに続くとは思いませんでした。

現在、読書環境ははっきり言って劣悪です。
育児にはとても時間がかかるものだと実感している今日この頃。
ゆっくり一日中本を読んでいたいけれど、そうもいかなくて、ちょっと読書ペースはダウンしています。
でも、さとしくん(仮名)の協力もあり、おもしろそうな本はどんどん手元に入ってくるので、これからもこのページで紹介していきたいと思っています。
おたのしみに。

文章がたくさんになってくると、どれも表現が似てきてしまって、ボキャブラリーの貧困さと表現力のなさが自分で目に付きます(情けない)。
それにもめげず、このコーナーは続きますので、どうぞよろしくね。

むかし・あけぼの

むかし・あけぼの―小説枕草子〈上〉 (角川文庫)
田辺 聖子
角川書店
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むかし・あけぼの―小説枕草子〈下〉 (角川文庫)
田辺 聖子
角川書店
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いわゆる固定概念をとりはらって、ちがう角度から物事を見れば、おもしろいものが見えてくる。

私は基本的に古典文学が好きで、枕草子も好きな作品のひとつである。
清少納言のちょっといじわるな目線がまたたまらないのだが、それゆえに性格悪い女と思われることが多いようだ。

この本では、清少納言の内裏での生活や、男性観、人生観がのぞけておもしろい。
たしかに彼女は、性格はあまり良いとはいえないと思うが、それは裏を返せば、素直で奔放な女だということなのだろう。
現代語で枕草子がところどころ出てくるのも楽しい。

ただし、この本、私はすごくひきこまれて読んだが、古典文学及び平安時代の歴史に興味のない人と男の人には多分読めないと思うし、読んでも面白くないと思う。

不思議の国ニッポン

海外旅行をする時は、とりあえず1冊だけガイドブックを買うことにしている。
どれを買っても、名所やおすすめスポットは同じなので、なるべく読みやすいものを選ぶ。
(個人的には、食べ物屋の情報と、どうでもいい情報がてんこもりで、雑誌感覚で読める “るるぶ” が好き。ただ、サイズが大きいのがちょっと難点。)
日本以外の国で、日本のことを書いたガイドブックを読んでみたいと思って本屋に行ったりもするのだが、言葉がわからないので読めなくて残念である。

この本は、海外の教科書や資料から、日本についての記述をぬきだしてあるのだが、大間違いばかりで大笑いできる。
浦島太郎がワニにのっていたり、ハシの使い方の解説が間違っていたり。
特に笑えるのは、海外映画における間違った日本の描写。
日本ってそんなにけったいな国だったっけ?

この本を私に紹介してくれたのは、他ならぬ友人のさとしくん(仮名)。
どうも彼の元には、笑える本が舞い込む。
類は友を呼ぶなのかしら。
ねっ、さとしくん(仮名)。