001153:仕事ってそういうことかと、42歳にして気づく

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昨日は、前職のときお世話になったおきゃくさんが京都にいらっしゃって、いっしょに観光させていただきました。
というのも、前にいた会社がユーザーさんを集めて勉強会というかセミナーというか、お客さんの集まりを年に1回行っていて、その次の日に観光してから帰るということになったのです。

今回は、そのお客さん、セミナーにお一人で参加なさったようで、私との観光もお一人です。
さて、3時間の予定が延びて結局4時間になったわけですが、この14,640円という値段、お一人で払うには結構な金額ですよね。
それでもすごく喜んでいただいて、お土産までいただいて、なんだかどっちがお客さんだかわかんないくらい。
運転手としては、感謝・感激なわけです。

で、今日。
世間では衆議院選挙な日曜日。
山中家の女子たちはバレエの発表会本番なので、朝から現地に。
パパはおうちに一人で暇してました。
(期日前投票をしているので)

なんとなく、WOWOWでやっていたハンサムスーツの録画を見て、ふっと気づいたんですよね。
「仕事の仕っていう字は、仕えるっていう意味もあるよね」
って。

仕事というのは、要するに働いてお金をゲットする行為っていえばそうなんだろうけど、仕えるっていう字があるってことは、誰かのためになってないといけないと思う。
コンピュータの世界でエンジニアをしていても、タクシーの運転手をしていても、目的は同じでお客さんの要望に応えて対価を得るってことなんだ、と。
もっと広い意味で考えれば、家族のために金銭をゲットするっていうこと自身が仕えるっていうことかも知れないけど・・・

そうすると・・・今思えば、前の仕事は気持ちがしんどかったのかな。

すでにあるシステムのメンテナンスっていう仕事のうち、障害対応っていうのはマイナスからスタートする。
「動くはずのものが動かない」っていうところからのスタート。
そりゃ動くように直せばお客さんには感謝されるけど、言えば最初っから動けばいい話なわけで。

そんな中、「開発のメンバーは皆、遠いお客さん先で頑張ってる。家に帰りたくても帰れない。お前たちはメンテだから家から通勤して会社で仕事ができる。ありがたく思え。」って言われ、「だから成績の評価は外で頑張る者よりも低くなって当然」と言われ、きっと自分の中で何かが切れちゃったんだな。
会社から評価されなくてもお客さんが喜んでくれれば別にいいし、それでボーナスが増えたの減ったのって、金に困ってるわけじゃなかったから別にいいんだけど、面と向かって言われちゃうとねぇ(笑)

さて、タクシーは売上で給与が決まる。
たまたま乗せたお客さんに気に入られて、次回から直接注文が来ることもある。
機嫌を損ねたなら、もう乗ってもらえないだろう。
給与の金額の元となる売上は、他の何でもなくお客さんの払ったお金なので、そこには上司の判断やらが入り込む余地はない。
上司や会社から評価されなくても、お客さんから評価されれば良いわけ。
だから気持ちが楽なんだな。

そうして、コンピュータはお金を稼ぐ道具ではなくなったけど、今も好きで使ってます。

タクシーの乗務員が仕事を終えて入庫して、お金の計算をする作業・・・結構面倒くさいんです。
消費税とか、手数料とかを計算して、いくら会社に納金していくらが自分の売上として計上されるのか・・・。
最近では、労働時間の規制もあるので、残り時間も管理して・・・。

最初は自分だけCLIEのExcelで表計算して、自分だけ楽してました。
そのうち、CLIEが古くなってきたので、携帯でできるようにWebアプリこしらえて、自分だけ使ってました。
安定してきてバグもなくなったので、何人かに紹介したところ、口コミで広がっていってます。
みんな大喜び。
お金にはならないけど、技術者としてのプライドは満たせる。広い意味で「仕事」だと思う。

人を喜ばせることが、仕事なんだな、と。
だから仕事の仕は、仕えるなのか、と。
ひらめいて、ブログに書かずにはいられなかったというわけでした。