001841:深夜特急(全六巻)

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深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
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深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫)
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深夜特急〈3〉インド・ネパール (新潮文庫)
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深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)
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深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)
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深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)
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昨年インドに旅行した(File No1でも書いたが)。
その前に、アジアについて書かれた本をいろいろ読んだ。
これは、友人のさとしくん(仮名)に「わりとおもしろかった」とすすめられて読んだもの。
(のぶお注釈 : さとしくん(仮名)は、旅行の前になると、行き先の国に関する本を持ってやってくることが多い)

東南アジアからインドを経由して、ロンドンへ乗合バスで移動していく間に起こったことが書かれていておもしろかった。
これまで自分が訪れた、香港・タイ・シンガポールなどの国々が文章の中にオーバーラップしてよみがえるというのは、思った以上に気持ちいいものだったのだ。

ただ・・・後半・・・ネパールを超えて中近東へ入るあたりからあまりおもしろくなくなる。
それは、文章が時間と行程を追ったものになり、妙に主人公の考え方が説教くさくなっていくからだ。
この文章の変化は何なのだろうと思うと、少し後味の悪さが残る。

この本はよくバイブル視されているように言う人がいるけれど、そこまで気合いれてよむ必要もないかな、と、私は感じた。