000095:クラウンの次がマークII?

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クラウンが壊れて、仕方なく車無しの生活に戻った。しかし、一度すった甘い汁は忘れようも無く、すぐに次の車が欲しくなった。
その時、父親が車を乗り換えることになる。

クラウンは、タクシー下がりとはいえ、黒であった。しかし、父は小型タクシーのマークIIであり、黄緑色なのだ。しかも、燃料はLPGときた。
私は、結構悩んだ。悩んだが、甘い汁が多少苦くても、無いよりはましなのだ。
さすがにガソリンに改造する金も無く、塗装だけやり直して乗ることにした。62年式 1.8GLである。

いざ乗ってみると、さすがに前のクラウンがディーゼルということもあり、パワーに遜色はない。
しかし、あったはずのオーバードライブがないし、パワーウィンドウもない。アルミもなければ、カーステもない。ないないづくしである。

オーバードライブとパワーウィンドウはあきらめたが、アルミは捨ててあったものを拾ってきたし、カーステもバイトの金で買った。

しかもLPGは約40円/リットル(当時)と安く、またまた貧乏学生にとってはいい車であった。

この車は、最後はトランスミッションがいかれてしまい、廃車となった。
その後、しばらくは、車無しの生活を強いられる。