000907:その32 「楓語録」

言葉・単語について

前回会話についてふれてみたが、言葉についてはまだまだおもしろいエピソードがいっぱいある。
今回はそれについて書こうと思う。

難読熟語、難解熟語などという言葉があるが、娘の場合は 「難解単語」である。
何度も聞き返し、シチュエーションを想像し、似たような言葉をさがさなくてはならない。
単語の中の1文字がいれかわっているような簡単なものから、ニュアンスしか合致しないような難しいものまで様々である。
いくつか例を挙げてみよう。

おすくり → おくすり (簡単) はからんぼ → はだかんぼ (やや簡単) あしゅむに → おやすみ (やや難しい) へこぶるた → ヘリコプター (難しい) 意味がわかれば、その舌ったらずな言い方もかわいらしいのだが、理解するまでが大変である。
特に 「へこぶるた」 は長いこと理解できずに放ってあったのだが、ある日公園で娘と遊んでいたときに、謎は氷解した。

「あっ、へこぶるた」 といって娘が指さしたそのはるか彼方には、ヘリコプターが飛んでいた。
私はのどにつっかえていたモチが胃におちていった時のように、はればれとした気分になった。

このごろは、関西弁(京都弁)も使いこなす。
「~やんか」 「あかん」 等の基本的な関西弁はもちろん、「~しはった」 という京都独特の言い方もマスターしているようだ。

ダンナは娘の言い方やイントネーションが私そっくりだと言って笑う。
彼はもうすぐ 「も~、パパちゃんは!はよ起きや!」 と、私そっくりの口調で娘にたたき起こされるようになるだろう。