000906:その31 「実録!母と娘の会話」

会話について

しばらく連載(?)を休んでいるうちに、娘もどんどん大きくなり、もうすぐ2才になろうとしている。
ちょっと助詞があやしいながらも、2語文を話すようになってきたし、こちらの言うことはほとんど正しく理解できるようだ。

(のぶお注:原稿執筆時点。打ち込み時点では2才3ヶ月強。2語文どころか、ぺらぺらとしゃべっている。)

会話ができるようになってきたのは、うれしい限りである。
ただ、時々聞き間違うのか、自分の理解の範囲を超えてしまったのか、とんでもなくトンチンカンなことを言い、大笑いさせてくれる。

この間、保育園からの帰り道、さびれた商店街の中を車で通りかかったときのことである。
大きなお茶屋さんがあり、工場ももっているようで、その時お茶をいるいい匂いがしていたので、私は思わずチャイルドシートの娘に話しかけた。

「お茶屋さん、いい匂いするなぁ」 すると娘はニコニコしてウンウンとうなずきながらこう言った。
「おっさん?いいにおい?」 私は大笑いしながらも、「おっさんの匂いは、ちょっといやかも・・・」 と思ってしまった。

それから、このごろ何かを一生懸命話す時、その話の内容にあった表情をするのも娘がこっていることの1つである。

山中家の旅行記にもあるが、夏にグアムへ行った。
飛行機の窓から外を見てひと言。
「あかんなぁ、これは。」
さらに下唇をつき出し、みけんにしわを寄せて、
「あかんなぁ、これは。」
と何度もくり返す。
何が 「あかん」のか、よくよく聞いてみたところ、いつもは頭よりはるか上にある雲が、自分より下に見えたのが気に入らなかったらしい。
ふくれっつらがかわいらしくてほっぺたをつついてみると、つられて 「えへへ」 と笑いだした。

これからもいっぱいいっぱい娘と会話をしていきたいものである。