呼称について

この問題は、子供が生まれる前までは、ダンナと私の間で大いにもめた。

パパと呼ばれるのに抵抗を感じるのか、ダンナは 「お父さん、お母さん」 という呼称を主張し、実際パパ、ママと呼んで生活してきた私はそれを主張した。
議論はずっと平行線。

確かに私も男の子にママと呼ばれるのは抵抗がある。
子供が大きくなったら、お父さん、お母さんに変えればいいじゃないかと思うだろうが、実際問題として、これは無理だ。
経験者（私）が語っているのだから間違いない。
物心つかないころから呼んでいた呼称から変えようとすると、テレが出てしまってうまくいかないのである。

ダンナは、「いくら女の子でも、大人になってパパママじゃかっこ悪い」 と言ったが、年とってから若い娘に 「パパァ」 と呼ばれるのは、そんなに悪いものでもないだろうと思うのだが、どうだろうか。
仲よさそうにも見えるし・・・。

かくて、呼称については平行線のまま娘が生まれた。

現在、ダンナは私が強制したわけでもないのに、人前でも平気で 「パパでちゅよー」 と自らをアピールしている。
どういう心境の変化があったのだろうか。